◆2024.11.30 スペックといえば

更新と不具合の履歴
画像はフォトACより

最近は、家庭の照明器具もLEDに変わりつつある。これまで主流だった蛍光灯は、間もなく製造中止になるらしい。
ところが、蛍光管であったものが、LED管にとって代わられると、なぜかかなり暗いと感じる。6畳の部屋には、6畳用というスペックの照明器具を取り付ければいいと単純に思ってきたのだが。
現に、ネット上では、オーバースペックのLED管照明を選択するべきだ、と主張する人々も見かける。
殊に黄色っぽい自然光色のLED管の場合には、規定のスペックでは、なおさら、明るさが足りないと感じてしまう。
ちなみに、我家では試験的にある部屋の天井に、かなりオーバースペックな照明器具を付けてみた。8畳の部屋に14畳用の自然光色のLED管搭載の照明器具を設置したのだ(通販で大安売りだった)。これだと十分な明るさを感じる。
調べてみた。会社の事務所などは、個人用の卓上スタンドなど使わなくても、十分に明るく仕事ができるようになっている。それと同じ照度を家庭でも実現したいなら、余程、オーバースペックの照明器具を取り付けないと同じ環境を実現できないそうだ。
これまでは、蛍光管の照明器具が主流だったが、それは色も白っぽいものが多く、あまりそんな不満を感じたことはなかった。だが、数値によるデータ(照度:ルクス)をもとに語れば、そんなことになるらしい。
一方、欧米人は日本の夜間の家庭を訪れて、室内が真昼のように明るいのを目の当たりにして驚く。欧米の家庭の夜の室内を写真などで見ると、夜のホテルの一室のように薄暗い。
欧米人は、夜には夜らしく、昼間よりも暗いところで生活するべきだと考えている。欧米人は現代日本人よりも、自然のサイクルや循環というものに敏感なのではないかと思う。
そんなことを考えていたら、我家の薄暗い自然光色のLED管照明も、十分に明るいのではないか、と思えるようになってきた。

正倉 一文