「最終記事と伺い今回に限り転載させていただきます」と断りの書き込みをさせていただきました。
何はともあれご覧ください。(2025年1月5日 正倉 一文)
杉山響子さん、ブログ最終記事(2025-01-05)
明けましておめでとうございます。そして、また逢う日まで!
明けましておめでとうございます。
皆さま、よいお正月でしたか?
前回告知したYOUTUBEの番組ですが、本日5日の夜、公開いたします。
タイトルは「幽霊屋敷の伝言板」です。
時間かかったー!
収録は早々に終わっていたのですが編集に手間がかかったようです。
オープニングが結構凝っているとかいないとか。それは見てのお楽しみ!
初回はほとんど番組の紹介で、本格的に始まるのは次回からです。
ひと月に二回くらい動画UPできたらいいなぁ、と考えております。
よかったらご覧くださいね。
そしてもう一つ。
女性セブンで連載エッセイを始めました。
タイトルは「憤怒のひと」。母について書いております。
かつて母はよくこんなことを言っていました。
「私が死んだら『お母さんについて書いてくれ』って出版社が言ってくるよ。そのつもりでいたほうがいいよ」
私も漠然と「そうだろうなぁ」と思っていました。
「その時」が来たら書かなくてはならない。でも今はまだ早い。そう楽観していました。
でも母が101歳になった今、私は気がついたのです。
「その時」が来たら間違いなく私は冷静さを失う。
母子二人で紡いできた時間があふれ出し、切なさと喪失感に苛まれる中、とても母を客観的に眺めることなどできなくなる。
私は自分を責め、後悔と罪の意識のフィルター越しに母を描いてしまうに違いないのです。
だから書くなら今しかない、そう思い立ちました。
困ったこと、腹の立つこと、面白いこと、全部ひっくるめて正直に書きます。
もしかしたら佐藤愛子ファンを失望させるかもしれません。
けれど私の知っているありのままの母を残しておきたいのです。
連載は新年号からはじまりました。
もしよろしかったらご一読ください。
そしてこのブログ、無期限でお休みします。
初めての週刊誌の連載、不慣れでオタつくことになるのは間違いないのです。
というわけでブログは休止、連載に全集中します!
皆さんにはYOUTUBEでお会い出来たら嬉しいです。
質問、感想、いろいろコメントしていただけたら励みになります。
いずれはLIVEなんかで皆さんとおしゃべりできたら楽しいだろうなぁ!
それでは、また逢う日まで!!
【編集後記】
杉山響子さんは、ご存じの通り、直木賞作家・佐藤愛子先生のお嬢さんです。どこで読んだのかは忘れましたが、そんな親を持ったにも関わらず、当初は、文筆にはまったく関心がなかったのだそうです。
響子さんは、「母親が作家で年中原稿用紙に向かい、わたしはそんな背中ばかりを見ていた」というようなことを書かれていた気がします。
推理作家・山村美紗さんのお嬢さんで山村紅葉さんという女優(現在では俳優と書くのが正しいようですが)がいます。ご存じの方も多いと思います。この方も書かれていました。「母親はいつも原稿を書いていて、わたしはその後ろ姿を見ていた。本当は遊んで欲しかったのに。きっとお母さんはわたしのことなんて好きじゃなかったんだわ」こんな内容であったと思います。
ですがこれで終わりではありません。その山村美紗さん亡き後、紅葉さん名義の、保険やら貯金が山にように見つかったのだそうです。
正倉は、会社員の息子でしたから、稼ぎ手の父親はいつも外にいました。そんな僕からすると、「作家ってやっぱり毎日家にいて原稿ばかり書いているんだ!」と、当たり前のことなのでしょうけれど、ある種の驚きもありました。
そんな僕が今はその道を目指しているのですから(いい歳ですが)、人生っておかしなものです。
正倉 一文
杉山響子さんが、女性セブン(小学館)で始めた新しい連載はこちらです。
◆憤怒の人—母・佐藤愛子のカケラ「第1回 座右の銘」女性セブン、2025年1月2・9日合併号
制作|事務局 正倉 一文