4人の孫 つなぐ「糸」
角田 幸一(東京都台東区)
娘夫婦の4人の子供の名前にはみんな糸偏がついている。
いつまでも仲良くつながっていてほしいとの思いで娘夫婦はつけたそうだ。
4人きょうだいの長男がアスレチックで遊んでいた時、大腿骨を骨折し、約3か月間、入院した。退院の日、娘一家が我が家にやってきた。皆ですき焼きを食べ、トランプをして遊んだ。
帰る時、長男がケンケンで玄関に向かった。すると、長女が走って行き、長男の車椅子を運んできた。次女は長男の靴をそろえて出してあげた。長女と次女は「役に立てた」とばかりに得意顔でハイタッチ。次男は少し遅れて長男の手袋を持ってきた。ただ、出遅れたのが悔しかったのか、鼻を垂らして泣いた。
そんな孫たちの姿に感動し、見えない糸を感じた。
「[気流]12月9日(投書)」読売新聞、2025.12.09、東京朝刊、10頁。
ちいさなカニさん
東京都 角田幸一
いつも、電動車イスで出かけている。
細い路地裏を通る時、保育園児の集団と出会った。
すると、先頭の先生が
「みんな~、車イスの人が通るからここは、カニさん歩きだよ~。」
「は~い」
子供たちは壁際に背中を向けて横歩き、私に、道を譲ってくれた。
すれ違う時、子供たちの手を見るとカニさんの「チョキ」になっていた。
ちいさなカニさんたちありがとう。
NHKハート展入選

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