作成者|随筆春秋事務局 正倉一文
瀧沢 鈴
随筆春秋「会員の部屋」
01. 瀧沢 鈴さんのこと
瀧沢鈴さんは、随筆春秋の会員で、函館市にお住まいです。
会員の中では、新聞や雑誌に取り上げられることが非常に多い人物です。
その瀧沢さんですが、2020年9月20日に随筆春秋出版サポートセンターから本を上梓しました。
それが、『はなばあさんの想い出雑記帳』です。
函館蔦屋書店ステージでは、出版記念朗読会が催されました。
昨年(2022年)は、フルート奏者である池田桂子さんがそんな瀧沢さんにコラボ企画を持ちかけ、大きなコンサートに結実(←新聞記事)しました。
メンバー写真 1 池田桂子フルートコンサート リーフレット メンバー写真 2
池田桂子さんから事務局に寄せられたお手紙
私が年一度個人企画として開催しているフルートコンサートがあります。副題を「風の語らい」としています。フルートの息遣いを「風」と準え、その風と様々なジャンルのアーティストさん、または作品とステージ上でコラボレーションするという意味合いで名付けました。
瀧沢鈴さんの著作「はなばあさんの想いで雑記帳」の出版記念イベントに参加した時、インタビューアーから鈴さんに向けられた「長年書いてこられている原動力は何ですか?」の質問に「ちょっとの好奇心とちょっとの努力です」とお答えになりました。その言葉に私はとても感銘を受けました。きっとお持ちの好奇心はとっても大きなもので、それを作品にしていく為にとっても沢山の努力をしているだろうに、それを「ちょっと」と言ってのけるその人間力の大きさに感銘を受けたのです。それで、私の演奏会の委嘱作品に詩をご提供いただけないか、と考えたのがきっかけです。
96歳の現役作家さん。この方の作品とステージ上でコラボする。きっと沢山の聴衆にも元気を与えてもらえるのではないかと、考えました。
溢れるアイデアの中からあっという間に書き上げてくださった詩はとても言葉が綺麗で、作曲家は「音を付けやすかった」と言っています。
絵は、デザイナー加藤さんにも練習に参加していただき、仕上げてもらったものです。
因みにですが、この絵は四季それぞれの様子が描かれています。冬の光景のかまくらの中に居る2人は、実は作詞家さんと作曲家さんです。鈴さんもこの絵の中にいらっしゃるのです!2023.02.08
池田桂子
瀧沢さんはそこで演奏される「北国のこどもの四季」(←楽譜にリンク)という曲の、作詞を任されました。以下です。
(↑CLICK!)拡大
随筆春秋の会員でこんなに注目されている人も少なく、「瀧沢鈴の部屋」(当HP)に掲載しない手はないと思いました。
トップのイラストは、そのコンサートのパンフレット用にイラストレーターの加藤朋子さんが描いたものです。事務局で許可をいただいて掲載しています。
―
(一社)随筆春秋代表理事 池田 元
02. 瀧沢 鈴プロフィール
略歴
・1926年‐北海道函館市生まれ
・1944年‐教職に就く
・1970年‐退職
・2010年‐執筆活動を開始する
・2020年‐エッセイ集『はなばあさんの想い出雑記帳』上梓
受賞歴
・函館市民文芸随筆の部、入選5回。佳作1回(2010~)
・文芸思潮エッセイ賞、奨励賞2回、佳作2回(2016~)
・随筆春秋賞、入選2回、奨励賞4回、年度優秀賞1回(2017~)