作成者|随筆春秋事務局 正倉一文
「歎きの壁」とは
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嘆きの壁(なげきのかべ、英語: Wailing Wall, Western Wall)は、ヘロデ大王時代のエルサレム神殿の外壁のうち、現存する部分。神殿はユダヤ教で最も神聖な建造物であった。
概要
紀元前20年、エルサレム神殿はヘロデ大王によって大規模な増改築が行われた。それが紀元70年、ローマ帝国によって破壊される。現在、神殿をとり巻く外壁は、西側の壁のほか、基礎部分がほぼすべて残されている。
その西側の壁を、ユダヤ人は文字通り、「西の壁」と呼んでいる。「嘆き壁」の呼称は、ヨーロッパ人旅行者が、神殿の破壊を嘆き悲しむため残された城壁に集まるのがユダヤ人の習慣だ、と誤解したことに由来する。20世紀初頭のことである。
場所は、イスラエル国が主張する首都エルサレムの旧市街地である。――国連決議では、イスラエルの首都は、テルアビブとされている。
イスラム教もキリスト教も、ユダヤ教から派生した宗教である。エルサレムは、その3つ宗教のおよそ35億人の信者の、「聖地」である。