◆2024.11.21 PDFの表示方法に傾注

更新と不具合の履歴

ここ数日はPDFの掲載方法について傾注した。これまでPDFといえば、自前アカウントのGoogle DriveにアップロードしてそのURLをウェブに記述する、という方式をとっていた。ところが、国会図書館とか一般企業のPDFの扱い方を観察すると、決してそんなことはやっていない。Google Driveを使うのが悪いというわけではないが、どうもプロっぽくないと感じてしまう。
今回、何気なくWordPressの編集画面の左ペインを覗くと「ファイル」ブロックというものがあるではないか。とりあえずこれを使ってWordPressにPDFのアップロードを試してみた。大正解! 国会図書館ほか多くの企業サイトで使われているのはこのやり方である。この件、これまでもネット検索してみたが、答えは見つかっていなかった。
ただ、この場合、Webを開いた初期状態からは、何箇所か操作をしないとPDF上の文章が見えづらい。画面上部一番左の「三」のところをクリックしてPDF表示画面を広げるとか、「+」マークすぐ右の四角いボタンをクリックして、「ページサイズに合わせる」または「ウインドウ幅に合わせる」とするなど、各自で調整してもらう必要があるのだ。文書を公開した場合、その都度、この操作方法も記述しなければならない。

今度はネット検索で「PDF Embedder」なるものを見つけインストールしてみた。ブロック編集用のプラグインである。サードパーティ製だ。プラグインを多用すると、その後のコンフリクト発生の原因ともなりかねない。できる限り標準機能で行うのが、良いとされている。

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そんな懸念もあるが、PDFを表示させてみると、思った以上に素晴らしい。初期状態のまま何も操作を加える必要もない。PDFが複数ページに渡る場合には、画面底部の操作ボタンでページ送りを行なう必要がある。だがこれなら閲覧者が操作に戸惑う心配はほとんどない。

ところで今回の近藤代表の挨拶文(2024年11月20日公開)であるが、文章が2枚に渡っている。これまでは必ず1枚で収まっていた。実は、自費出版の経費についての注意喚起がなされているのだ。具体的にいってしまえば、出版業界でも最近流行りの「自費出版ビジネス」だが、うっかり話に乗ってしまうと予想以上の高額を請求される場合があるという内容である。かくいう正倉もある自費出版にまつわる経緯を小耳に挟んだことがある。

営業マン「このたびの佐藤様の作品なのですが、大変素晴らしい出来でした。感服いたしました。ぜひ単行本を上梓して作家佐藤を世に問いたいと考えております。お金は一切かかりません」

佐藤さん「それは恐縮です」

営業マン「そこで当社の重役会議にかけたのですが、今回は惜しくも見送りということになってしまいました」

佐藤さん「……」

営業マン「ですがね、佐藤様。私、この作品をこのまま引き出しの中で眠らせておく手はないと思うんです」

営業マン「ぜひとも自費出版をなさるべきです」

佐藤さん「ウーンッ」

営業マン「その場合、経費は総額500万円ということになりますッ」

佐藤さん「たっ、高いですね。年金暮らしの人間には少々荷が重すぎます」

営業マン「ご心配には及びません。将来性ある佐藤様への先行投資という形で、当社と佐藤様とで折半という形にさせていただきます。役員にもすでに許可を取ってあります」

営業マン「250万円で結構ですよ」

佐藤さん「そっ、そうですか。それではお願いしようかなッ」

正倉 一文