どうなる「第3のみつ」―蜂蜜と呼べない蜂蜜の前途―

どうなる「第3のみつ」

【は じ め に】

「ミツバチは飴玉も蜂蜜に変えるのか」と、ギョッとした。
黒糖飴が、ミツバチの巣枠の上に並ぶ写真が目を引く。2020(令和2)年4月、私は、ウェブマガジン『リトルヘブン羽音に聴く』第41号の記事をたまたま見て、そう思った。
この連載誌は、写真家の芥川仁が全国の養蜂場を訪ね、豊かな自然の中でミツバチと人々が共生する姿をルポと写真で伝える「ミツバチと人間の物語」である。この号は、埼玉県深谷市小前田にある『花園養蜂場』の代表・松本文男を訪ねた記事を載せていた。
いきなり数個の濃褐色の飴玉に沢山のミツバチが群がりなめる写真から始まる。(甘露蜜も濃い褐色で黒糖のような風味がする)
説明には、「花園養蜂場の秘密の餌(えさ)かもしれないが、松本さんは人工花粉や砂糖水の他に黒糖飴を与えている。『3、4日で食べきっているね。おやつみたいなもんだよね』(松本の談話)」とあった。
樹木や果物や野菜の花を蜜源にしない採蜜の方法もあると知った私は、興味のおもむくままにミツバチ飼いの世界にのめり込んだ。
夢中で集めた、ちょっと変わった情報や資料を、気の向くままに事実に忠実に再現しながら、チャレンジ話ふうに書きつづってみたのが本書である。(登場人物の敬称は省略した)

2024(令和6)年8月3日(はちみつの日)
編集著作者 白 佐 俊 憲

【著者名】 
  白佐俊憲

【監修者名】
  正倉一文

【販売者名】

  製本直送ドットコム

【書籍情報】

製本サイズ:B5
ページ数:192
表紙加工:カラー
本文カラー:カラー
綴じ方:無線綴じ


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