海霧の発生地域
(ときに釧路は日本のロンドンとも言われる)
海霧のテレビ映像
どさんこネイチャー “室蘭の海霧”【どさんこワイド179】2022.06.01放送
海霧(ガス)放談
近藤 健
番組では「うみぎり」と言っていますね。
これは都会の人の言葉で――、
室蘭でも様似でも地元の人は「ガス」と言います。
正倉一文
ほうぅ、そうなのですか。
近藤 健
「うみぎり」などという言葉は使いません。
都会でも、分かっている人は、単に「キリ」と言っていますね。
正倉一文
なるほどっ
近藤 健
地元の人は「ガスがかかる」とか、若者は「ガスってきた」と表現します。
似たような表現は、トウモロコシにも言えます。
都会の人は「トウモロコシ」と言いますが――、
田舎の人は「トウキビ」とか、単に「キビ」と表現します。それと同じです。
正倉一文
そう言われると分かりやすいですね。
近藤 健
また、このTVで海霧は、めったに見られないものと扱われていますが、
――とんでもない。
時期になると、毎日発生します。
正倉一文
えっ、そうなのですか?
近藤 健
天気のいい日でも、午後から海霧に覆われるので、気温が上がらないのです。
クルマもフォグランプをつけて走らないと危険なほどです。
だから、北海道の内陸部では30度を超す日があっても――、
沿岸地域はせいぜい28度止まりなのです。
正倉一文
東京にくらべるとずいぶん過ごしやすそうですね!
――というか、肌寒いという感じでしょうかねぇ。
近藤 健
ちなみに、海霧の中で降る雨は、小雨よりも小粒で、霧よりも大粒な――、
いわるゆ「ジリ」と言われるものです。
正倉一文
それはまったく知りませんでした。
とても参考になりました。
本日はありがとうございました。
近藤 健
ちなみに私も今、ガス業界に勤務しています、燃料ガスですがっ――。
正倉一文
ほほっ
正式な専門用語なのかどうか分かりませんが――、
気象予報士などが「海霧」という表現を使うようです。
(おしまい)