こんけんどう先生の文章教室
ページコンテンツ
代表作ほかご紹介
1. 牛乳瓶の音(原稿用紙5枚)
●ポイント
風景描写を意識した作品です。ふるさと北海道の冬の朝の神々しさをどうやって伝えようか、とても腐心しました。松田聖子の歌「瑠璃色の地球」(←YouTubeにリンク)から着想を得た作品です。また、作中、浩一は自分のことを一切語っていません(文字にしていない)。ですが、読み終わってみると雄弁な浩一を感じませんか。読者に行間を読んでもらう、そんな意識が強くありました。あらゆる意味で、私自身の挑戦作です(近藤 健)。
2. 三億円のおひたし(原稿用紙8枚)
●ポイント
ユーモア路線を炸裂させるのに成功した作品です。「三億円」と「おひたし」、一体、何? どうやって結びつく? そんなことを思いながら読み進めてもらう。冒頭の「初夏を思わせる明るい空」は、さりげなく置かれた伏線です。文章を短く切ることによって、臨場感が出てきます。作品全体をユーモア仕立てにしてみました。ここに出てくる上司は、作品の中ではとてもいいアクセントになっています。助演男優賞の活躍をしてくれています。そういった配役も時には必要です(近藤 健)。
3. 他生の縁 ~赤穂義士切腹の座にて~(原稿用紙3枚)
●ポイント
この作品は、キッチリ3枚で仕上げた作品です。新聞への掲載作なので、文字の過不足はダメ。一切のムダが許されないという制約の中で、たまたま出会ったお婆さんとの温かなひと時を描いてみました。何代も前の互いのご先祖が、この武家屋敷で出会っていたのかも。もしかしたら、叶わぬ恋仲だったのかもしれません。そんな二人が数百年の時を経て、こうして再会した。そんな一期一会が、作品に深みを与えています(近藤 健)。
4. 純度(事務局より)
●ポイント
「純度」とは、こんけんどうがよく使う言葉である。いい作品を書く、ということは、つまり、純度の高い作品を書くということである。(事務局 正倉一文)
5. だったの呪縛(原稿用紙7枚)
●ポイント
この作品は 「だった」考 について書いたものです。文章の語尾の「だった」はいかがなものか。はたして使ってもいいものなのかという葛藤を書いたものです。エッセイを書く上で、参考にしていただければと思いました(近藤 健)。
6. 私はこうして書いてきた(原稿用紙10枚)
●ポイント
添削をしていて、あまりにも間隔を空けずに添削作品を出してくる会員さんがけっこういらっしゃいます。朱筆の入った原稿が戻って、その修正箇所をじっくりと吟味し、次の作品に生かしてもらいたい、というのが添削者側の気持ちです。とことん推敲を重ね、もう限界だというところまで自分を追い込んだうえで、作品を提出してもらいたいのです。そこで、私の作品の書き方を書いたものを選んでみました。原稿へ向き合う姿勢の参考にしていただければと思います(近藤 健)。
【広告】
近藤 健 <こんけんどうエッセイ集シリーズ> 随筆春秋刊 第13集まで続々刊行!