近藤 健 『妻の生還』 随筆春秋刊
こんけんどうエッセイ集 第6集
2025年1月14日より新発売!
ユーモアと人生の機微が織りなす近藤健ワールドへようこそ!
近藤 健は、40歳を機にエッセイの執筆を始めた。東京で28年の会社員生活を送った後、北海道に戻り、ユーモア溢れる作品を世に送り出している。エッセイスト斎藤信也や直木賞作家佐藤愛子に師事し磨き抜かれた文章は、人生の辛酸をもユーモアで包み込む温かさを感じさせる。生まれは、様似町(北海道日高地方)。
赤穂義士の介錯人が祖先に!?近藤健のもう一つの顔
近藤 健の母方の先祖には、赤穂義士の切腹に際し、介錯(介添えの武士が後ろから刀で首を落とすこと)を務めた人物がいる。その名は、米良市右衛門。そんなこともあり、近藤の作品には忠臣蔵を題材にした作品も少なくない。歴史愛好家にも目を通してもらえればと思う。
遊び心満載のリバーシブル仕様!パートナーEmmyによる心温まる装画・挿絵
作品集のカバーはリバーシブル仕様。時々の気分に合わせて楽しめる。装画と挿絵は、近藤 健のパートナー Emmyによるものである。カバー裏面は、近藤の原点である生まれ故郷・様似町のフォトグラフとなっている。撮影は、その様似町を拠点に活動するフォトグラファー加藤みゆき。
全13集刊行予定!近藤健ワールド、乞うご期待!
2021年11月に始まった作品集は、今回で第6集。ユーモアと人生の機微が織りなす近藤健ワールド、乞うご期待!
心揺さぶる物語たち – 16編から厳選した5つのあらすじ
🍂「父の死と卒業」
「ビックリしないでね。父さんね(略)年越せないって」母は電話口で泣き崩れた。著者 22 歳、大学 4 回生、卒論にも手をつけていない 11 月のことだった。
🍂「行き暮れて」
私たちはしばしば結婚できた愛を成功のように思い、できなかった愛を失敗のように考えてしまう。はたしてそうなのだろうか。著者最大の失恋物語。
🍂「わが青春の ESS」
「青春とは自分を探す長い旅の靴紐を結ぶ時」と言ったのは詩人の茨木のり子。著者にとっての ESS がまさにそれだった。学生時代の思い出を78枚で綴る。
🌿「五月祭の青年」
高校三年生の娘が定期試験の日本史で「伴天連(バテレン)追放令」と書くべきところを「レバノン追放令」とやっていた。渋る娘を連れ出したのが東大の五月祭。そこで出会った東大生の青年が……。吉本新喜劇風にコメントすれば、話は二段落ちどころか、三段落ちとなっている、汗。
🌿「妻の生還」
「あー……、ケンさん。カボチャのことが気になって……。カボチャ、カボチャって、今、私いってなかった?」重篤なうつ病を患う妻が深い絶望感の中で繰り返すオーバードーズ。緊迫する搬送先の病院でのユーモラスとも思える場面が、病の深さを突きつける。非日常の中で日常を保とうとする葛藤の話題作。

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